ハラスメントは理学療法士の職場でも起こっている!?
理学療法士とハラスメント
近頃、YahooニュースやTwitterのトレンドで”○○ハラスメント”と目にすることが多いです
私の職場でも冗談まじりに
「それ、○○ハラスメントですよww」
なんて会話を耳にしますが・・・
理学療法士の職場でもハラスメントはあるのでしょうか?
正直・・・ほぼあると思います(個人的にですか・・・)
現に日本理学療法士協会のホームページでも
「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」改定に伴い実施する「臨床実習指導者講習会」においても、「臨床実習指導者のあり方」としてハラスメント防止に関する講義・演習時間を設け、臨床実習指導者の教育に関する知識向上ならびに再発防止に努めております。
しかし、残念ながら、ここ最近でもハラスメントの相談は増加しており、問題の顕在化が伺えます。
ハラスメントの相談は増加しているなんて報告されているくらいです
しかし、よく読んでいただくと
”臨床実習”におけるハラスメントが増加しているといった内容です
職場でのハラスメントに関してはどうなのか?
・・・やっぱりほぼあります!(個人的にですよ・・・)
ハラスメントとは
そもそもハラスメントとは「他者に対する発言や行動などが本人の意図には関係なく、相手に不快な感情を抱かせたり、不利益を与えたり、感情を傷つけたりすること」を指します
つまり、「嫌がらせ」と同じ意味合いです
セクシュアル・ハラスメントやパワー・ハラスメント、アルコール・ハラスメントはよく耳にすると思います
職場でも”セクハラ”や”パワハラ”、”アルハラ”をみかけることがありましたが、
最近では”セクハラ”や”アルハラ”は明らかに減りました(個人的に)
しかし、「パワハラ」だけは比較的に体育会系が多いこの業界の特色からなのか、いまだによく見かけます(個人的に)
加えて
理学療法士の現場では、「アカデミック・ハラスメント」といったことも起こっています
アカデミック・ハラスメント(アカハラ)
「研究教育に関わる優位な力関係のもとで行われる理不尽な行為」
例えば、”不十分な指導をうける”や”こなしきれない作業や課題を与えらる”であったり”指示の内容を頻繁に変えらる”などがアカデミック・ハラスメントに当たります
アカハラは学生さんにではなく、新人さんに対して職場でみかけることが多々あります
なぜ、就職してきてくれた新しい仲間(新人さん)にアカハラをするのか
これは個人的な見解ですが、理学療法士協会では「学生さんを守る」よう注意喚起をおこなっています
学生さんが守られるようになった結果、今度は新人さんへのアルハラ・パワハラをみかけることが増えた?と考えています
今思い返すと私自身の学生時代はアルハラ・パワハラなんて当たり前でした
結果的にそれが”良い経験になった”と思う時もあります
(社会に出たら理不尽なことが多いので、その忍耐力がつきました)
しかし、”良い経験になった”と感じるのはあくまでも個人的な感情であり、それを教育的に押し付けるのは明らかに”ハラスメント”になります
ハラスメントの判断基準
ハラスメントには判断基準が設けられており
◎セクシュアル・ハラスメント:相手が不快に思うかが重視⇨不快性
◎アカデミック・ハラスメント:客観的な判断が重視⇨不当性
◎パワー・ハラスメント:客観的な判断が重視⇨不当性
「昔はこうしていたから」「昔の経験が自分のためになったから」
周りから見て”ハラスメントでは?”と感じたら、それはアルハラ・パワハラです
なぜハラスメントが起きるのか
◎明らかに嫌がらせの意図を持って害を加えている場合
◎嫌がらせの意図はなかったが、相手を傷つけてしまった場合
「日常会話で話していただけ」と思っていた発言がハラスメントになっていることもあるようです
また、ハラスメントはコミュニケーション不足から生じるとも言われているようです
やはり、コミュニケーション能力は非常に重要ですね
「○○ハラスメント」とすぐに言われて、働きにくい時代ですが、時代に適応していきましょう
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