楽に冷え症を治したい人【必見】「効果的な温め方」を理学療法士が教えます

冷え症を治すには基礎体温を上げる？

基礎体温を上げる方法として「入浴」「食べ物」「飲み物」など生活の中で簡単に実践できるものが、TVやインターネットで紹介されています

なかには「運動」をすることで”筋肉をつけて、基礎代謝を上げることで基礎体温を上げる”

と見たり、聞いたりしたことが一度はあると思います

確かに、理屈では確かにそうなのですが、、、

「運動」とか「筋肉つける」とか続かないし、無理無理っ

が、世の女性の本音だと思います

「入浴方法」「食べ物」「飲み物」も一度は試してみるものの、継続して実践できている人はいますか？

「体温が上がった♫」「冷え症が緩和された♫」といった声は聞きますが、

”いったい、いつまで続けたら良いの？”

−仕事に追われる忙しい毎日−

シャワーをやめて、半身浴を続けられますか？

腸内を温めるために白湯を飲み続けられますか？

根菜に火を通して調理する手間を続けられますか？

確かに・・・結局、手間や時間がかかって続かない・・・

「運動」よりもハードルは低いものの、継続することは非常に難しいです

”歯磨き”だって時にサボってしまうのが人間なのです

実はもっと簡単に冷え症状を緩和する方法があるんですよ

冷え症とは

「身体の特定の部位のみを特に冷たく感じ、耐えがたい場合(医学大辞典.2006)」を冷え症としているようです

−冷え症の特徴的な身体の状態−

◎直腸温や足部皮膚温が低い

◎冷え症状のない人に比べて、体脂肪率や血圧が低い

◎身体活動が少なく、ストレスを多く感じている

などの特徴があるといわれています

冷え症の症状緩和には

「入浴方法」「食べ物」「飲み物」「運動」を差し置いて、もっと簡単にできることがあります

ずばり、冷える部位に「ホッカイロ」や「蒸気温熱シート」を使いましょう

試したことあるけど、あまり効果なかったよ・・・

皮膚温と温冷感

冷え症に多いのは”足先”や”指先”といわれていますが、

実は指先だけ温めると、足先の皮膚温が低くなる傾向があります

反対に、足先だけ温めると指先の皮膚温が低くなる傾向があります

これは”温熱皮膚血管収縮反応”が引き起こされるためだといわれています

皮膚温と温冷感について調査した研究では

◎脛(すね)や腕(うで)だけを温めた場合は、足先や指先に冷え感を強く感じる

◎「首」を温めると指先や足先の表面温度を上昇させる効果がある

腰やお腹を温めても首を温めるのと近い効果がある　といった報告もありました

温冷感と快適度

「首」や「腰」を温めるとカラダの広い範囲を暖かく感じるため、快適度が増します

これは、首を温めることにより、動脈血が温められ、全身に温められた血流がまわるためです

一方で、指先や足先だけ温めてしまうと、その部分だけが暖かく感じ、他の部分が寒く感じてしまうこともあり、快適度が下がることもあります

冷えの改善度は全身の温冷感が増すと高まるといわれています

つまり、「首」や「腰」を温めることで、冷えの改善度が増します(可能性が高い)

冷え症に効果的な”温め方”

◎全身が暖かく感じるほど快適感も高くなる傾向にあります

最も暖かく快適を感じる部位は「首」、次に「腰」「お腹」

◎全体的な冷えの改善には「首」が最もよく、次に「腰」「お腹」

特に冷える部位には「直接温める」も効果的

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参考文献：佐々尚美：若齢女性における冷え感の改善に関する研究−冬期における温める部位の検討−：人間と生活環境.17(49-55).2010